昨年、怪我のリハビリでヨガをはじめたところ驚くほど調子が良くなり、以来、せっせとスタジオに通っています。そしてこれをきっかけにヨガとセットになっている世界三大伝統医学のひとつアーユルヴェーダにも関心を持っていたところ、素敵な巡り合わせでアーユルヴェーダについて知る会にご招待をいただきました。
アーユルヴェーダの先生の美しい自宅キッチンで「春のデトックス」をテーマに料理を教えていただくという企画。
前からスパイス好きで家でインド系カレーを作ることが多かったものの、スパイスの一つ一つがアーユルヴェーダ的にどんな意味があるのかについては全くの無知だったため、新しい世界を見せていたき感激でした。
レストラン・グルメ情報よりも、食カルチャー路線に興味が向きがちで「ロンドンのど真ん中で野草採集。その野草で世界の各国料理を作る」というレシピ本作りにも参加したこともあり、自分にとって直球ど真ん中ストライクのテーマ。
この会にはマクロビオティックの先生も同席されており、でき上がったリゾット風の色鮮やかなデトックス・ランチをいただきつつアーユルヴェーダとマクロビの相違点・共通点についても話が弾み、なんとも贅沢な内容の会に。
そして、どんなに健康的な食事であってもゆっくり味わいもせずセカセカ・イライラと食べているのではあまり意味がない、何を食べるかも大切だけれど「どう食べるか」もとても大切、というお話にも深くうなづいたのでした。
帰り道で思ったのは、自分の食に対する姿勢。
もともと食いしん坊な上、気分転換やストレス解消に食べることが多く、空腹でなくても食事どきになったからと食べることも多い。頑丈なのか鈍感なのかそれで体調を崩すことはないのだけど、身体の声はあまり聞いていない感じで、健康的な食べ方ではないかもしれない。
もちろん仕事の都合や家族と食事時間を合わせるといった事情もあるし、コレ食べてみたい!という好奇心・楽しみもあるから、全てを否定をしてしまう訳ではないけれど。
自分が感情や思考にひっぱられて食べるタイプだということを再確認。
前からうっすらとは分かっていたものの、私の場合は「ちょっと食べたい」程度の空腹は、たいてい頭や思考の「食べたい」「食べなきゃ」という声からくるもので、実際の空腹からくる食欲ではないことが多いのでした。
「これは食べてよし、あれはダメ」と白黒的な判断に片寄ってしまうこともあります。食情報のインプットが多すぎて頭でっかちになってしまったせい。
実際のところは食べ物自体に良い悪いなんてなくて、食べる側の姿勢やチョイス(つまり先生のおっしゃる「どう食べるか」)の問題だということは分かっているのに、思考がちょいちょい邪魔をするのです。ああ悩ましい。
実験として、何か食べたくなった時に毎回「自分の体は、お腹すいてる?(←変な言い方ですが)」という質問に1(飢餓状態)~10(満腹で気持ち悪い)のスケールで回答してみることにしたら、自分の場合、5〜6あたりですぐ間食をしたくなるよう。 空腹からの食欲でないことは明らかです。
この観察が自分の食習慣にどんな影響を与えるのか。少し続けてみるつもり。
アーユルヴェーダの世界を見せてくださった、まりこラベンダー・ジョーンズ先生のウェブサイトはこちら。
「脱・完璧主義」という言葉にぐっときます。